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様々な知識が得られる救急外来

私たちが病院に受診する時は、身体の不調を起こした症状によって受診する科目を決めるなどの対処を行わなければならない。例えば、耳が痛ければ耳鼻科に、発熱したらまずは内科に、足首をひねったり外的な要因で怪我をした場合は整形外科に受診する、といった具合だ。しかし、これは自分で病院へ行くことができるのが前提となる。夜間に突然体調不良を起こし、救急車を使わなければならない事態になった場合は、救急外来に運ばれることになる。救急外来からの立場では、どのような症状が出て、何歳くらいの患者が受診してくるのか・運ばれてくるのか、病院に到着しなければ分からないのだ。

救急外来は各診療科目に特化した患者が集まる所ではなく、幅広い年齢層に加えて診察する症状もさまざまな人が集まる。救急外来はこのような場所であるため、受け入れ側の病院はオールマイティな知識・能力が求められるのだ。ここで看護師として働くには大変なイメージが先行しがちだが、言い換えると、救急外来で勤務することにより複数の科目の知識が得られる、ということが非常に大きなメリットといえるだろう。

内科に勤務していれば、外科の知識や処置のスキルは身に付かない。というような、専門性を高めるために一つの診療科目に対応しているところで勤務することよりも、看護師としての幅を広げたい場合や、自分がどの診療科目をもっと勉強したいか悩んでいる場合は、救急外来で勤務することによって、確かな答えを見つけられるかもしれない。