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看護師に必要なスキルとは

看護師に求められているスキルは大きく2つに分けることができる。1つ目に必要なものは技術、つまり業務遂行スキルだ。医療現場においては最低限求められる知識や技術がある。知識は看護師免許をとるために卒業した学校で得られる教科書的な知識と、医療現場で実際に培われた現場的な知識がある。技術はとにかく経験が必要だ。例えば同じ採血であっても、同じ学生相手あるいは同僚相手に練習するときは若くて健康的な血管だ。しかし、実際働く現場では子供であればそれより細い血管、高齢者であれば細くて脆い血管かもしれない。一刻を争うような場面でも正確に処置が出来るよう、どのような現場でどのような患者がいるのかを把握し、それにあった技術を身につけるように心がけよう。

2つ目に必要なのはどんな事も対応できるコミュニケーションスキルだ。こちらの方が大切だとする人もいる。看護学校で最低限の知識や技術があることを認定され、国家試験の受験資格が与えられている。さらにその国家試験に合格することが看護師としての最低ラインだ。そのためスタート地点は多少の能力差はあるものの、最低ライン以上の能力がないと看護師にはなれない。

では、患者として入院した際に、ベテランなみの完璧な処置が行えるが不愛想な看護師と、最低限の処置はできるがいつも笑顔で接してくれる看護師、どちらに担当してほしいだろうか。高い技術や知識は働く間に身につくが、コミュニケーションスキルはなかなかつかない。そのため、コミュニケーションスキルが看護師に求められるスキルといっても過言ではないだろう。